ガス空調はクリーンエネルギーである天然ガスを利用する環境に優しい空調システムであり、ピーク電力の削減によるコスト削減が期待できます。ガス空調には、大きく分けて「ガスヒートポンプエアコン(GHP)と「ガス吸収式冷温水機」があり、設置する施設の規模等により選択が可能です。
主に中規模以下の建物における部屋やフロアごとのエリアに分けて冷暖房を行う場合はGHPが適しており、施設全体の冷暖房を1台で行う場合はガス吸収式冷温水機が適しております。
ガス空調は、電気ヒートポンプ(EHP)等の電気空調と比較して消費電力が約1/10程度と少ないため、逼迫した夏場等の電力削減に寄与します。
出典:一般財団法人日本ガス協会
ガス空調の導入によるピーク時の電力デマンド(契約電力)の低減により、電気コストの削減が図れます。
出典:一般財団法人日本ガス協会
出典:一般財団法人日本ガス協会
GHPはガスエンジンの排熱を利用して暖房するため、外気温に左右されない安定した暖房能力と立上りの早いスピード暖房が可能。
この他にも、
④環境負荷の低減
⑤停電時でも運転可能なシステム構築が可能
⑥自然冷媒による環境性の高さ(吸収式冷温水機) 等のメリットがあります。
1つのエネルギーから複数のエネルギーを同時に取り出すシステムのことをコージェネレーションシステムといいます。 ガスコージェネレーションシステム(CGS)は、クリーンな天然ガスを燃料として、発電機を駆動させることで電力を発生させ、同時に排熱を給湯、暖房、冷房、蒸気などに利用するシステムです。
出典:一般財団法人 コージェネレーション・エネルギー高度利用センター
ガスコージェネレーションシステムの種類は熱負荷や利用先(温水・蒸気)、発電の規模などによって、選定します。
※その他、天然ガスに含まれる水素を用いて発電を行う燃料電池があります。
出典:一般財団法人日本ガス協会
CGSは、電気を使用する場所で発電する「分散型発電システム」であり、従来のような送電ロスがなく、発電と同時に生ずる熱を有効利用できるため、エネルギーの高効率利用が図れます。
出典:一般財団法人 コージェネレーション・エネルギー高度利用センター
万が一、停電になった場合も天然ガスの供給が継続されている限り、コージェネレーションにより重要負荷へ長時間、 安定した電力を供給することが可能です。
出典:一般財団法人日本ガス協会
発電により電力会社からの買電量や契約電力を削減できるため、電力料金の低減や受電設備の軽減が可能です。また、発電と同時に生ずる排熱の有効利用により給湯や冷暖房などのエネルギーコスト低減も図ることができます。
発電時の排熱を有効利用することで、従来システムより約30~40%のCO2削減が図れます。
都市ガスは、燃焼性に優れ、取り扱いが容易なため、産業用や業務用においてガスボイラの設備導入など燃料転換が進んでいます。
蒸気ボイラは、乾燥や加熱など生産加工設備の熱源や病院の滅菌消毒、ビルの暖房・給湯など幅広い用途で利用されています。省コスト、省エネルギー性に優れている上、小容量から大容量まで、用途に応じて蒸気を素早くご利用できますので、お客様のニーズにきめ細かくお応えできる理想的な蒸気システムです。
温水ボイラは、病院やホテル、福祉施設など給湯用、暖房用などに利用されます。
都市ガスの温水ボイラは、従来の油ボイラと比較して燃焼性が高く、効率的な排熱回収で省エネルギー性に優れています。